【獣医師死亡】マダニで広がる感染症SFTSの怖さ――致死率は10〜30%、感染した飼いネコからうつることも《医師が教える予防法と対策》

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飼い主とペットをダニから守るためにすべきこととは……(写真:moomusician/PIXTA)
SFTSウイルスを媒介することもあるマダニの写真はこちら

先週、飼いネコの治療にあたっていた三重県内の獣医師が死亡していたことが、報じられました。ネコはマダニが媒介する感染症にかかっていたとされ、獣医師も感染した疑いがあるとのことです。

SFTSとはどんな病気か

今回問題になった感染症は「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」といい、SFTSウイルス(SFTSV)によって引き起こされます。

ウイルス性出血熱の一種で、かかると発熱や消化器症状(食欲不振、嘔吐、下痢など)があり、重症化すると出血傾向を伴うことも。発症した場合の人間の致死率は10〜30%と、とても怖い感染症です。

ウイルスを媒介するのはマダニで、特にフタトゲチマダニ、ヤマトマダニ、タカサゴキララマダニなどが知られています。これらのマダニにかまれることで、ウイルスが人や動物に感染します。

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