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【獣医師死亡】マダニで広がる感染症SFTSの怖さ――致死率は10〜30%、感染した飼いネコからうつることも《医師が教える予防法と対策》

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  • 久住 英二 立川パークスクリニック院長
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■アウトドアで気をつけるべきこと

これからの季節、アウトドアを楽しむ人も多いでしょう。5月から10月にかけての時期はダニの活動が活発なので、注意して行動しましょう。

ダニにかまれないようにするためには、服装や行動に注意することがとても大切です。

まず、草むらや山の中に入るときは、長袖や長ズボンなど、肌をできるだけ露出しない服を着ましょう。ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れることで、ダニが入り込むのを防げます。

最近はハイキングでも短パンを履く方が増えてきましたが、ダニ予防の観点からは望ましくありません。白や薄い色の服を着ると、服についたダニを見つけやすくなります。

虫よけ剤は「塗るタイプ」を

外出前には、虫よけを使うのも効果的です。

ディートやイカリジンという成分が入ったものを皮膚の露出部に使うことで、ダニが寄りにくくなります。ダニは人の出す二酸化炭素を嗅ぎつけて寄ってきますが、これらの虫よけ剤は、ダニの嗅覚を麻痺させることで効果を発揮すると考えられています。

特にイカリジンは子どもにも使いやすいとされています。濃度と比例して効果の持続時間が長くなりますので、ディートは30%、イカリジンは20%の製品を使うようにしましょう。

スプレータイプは、ほとんど皮膚に付着しないため、液体ポンプやローション、クリームタイプの製品を皮膚に塗布するようにしましょう。ハーブ系や手作りの虫よけ剤は効果が不明ですので、筆者はお勧めしません。

野外では、草の上に直接座ったり、地面に手をついたりすることは避けましょう。

ダニは地面や草にひそんでいますので、レジャーシートなどを使うと安心です。淡色のレジャーシートでは、シートの上をダニが人のほうに寄ってくる様子がよく見えるので、予防しやすいです。

外で活動して帰宅した後は、なるべく早く服を脱いでシャワーを浴びましょう。

ダニは蚊と異なり、露出した皮膚にすぐにかみつくわけではなく、服の下の皮膚を歩き回って、刺しやすいところを探しますので、全身、特にひざの裏やわきの下、股のまわり、髪の生えぎわ、陰部(陰嚢の裏)などをよく見て、ダニがついていないかをチェックしてください。

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