名古屋駅および名鉄バスセンターからも、万博会場行きのノンストップ便が多数運行されており、上述の時刻表をめくると、名古屋発の7時台だけでも10本(休日は11本)もの会場行きバスが出ていたから相当な数だ。
予約が多ければ続行便が出たかもしれないことを考えると、かなりの輸送力を用意していたことがうかがえる。ちなみに運賃は3社共通で、「片道780円」と表示されている。
■7:00 日急バス(会場経由大阪行き)
■7:05 日高バス(会場経由神戸行き)
■7:15 日高バス(ノンストップ会場行き万博2号)
■7:20 日急バス(ノンストップ会場行き)
■7:30 国鉄バス(ノンストップ会場行きエキスポ特急3号)
■7:30 日高バス(ノンストップ会場行き万博3号)
■7:40 日急バス(ノンストップ会場行き)
■7:50 日高バス(会場経由大阪行き)
■7:55 日高バス(ノンストップ会場行き万博4号)
■7:55 日急バス(ノンストップ会場行き 休日運行)
なお、当時東名と名神を通して走る夜行バスで、今も多彩なラインナップがある「ドリーム号」(東京~京都・大阪)もすでに運行されていたが、東京発便だと大阪着が早朝になるせいか、万博会場には立ち寄っておらず、万博輸送は担っていない。
この時刻表では、巻頭特集として4ページにわたって万博の「観覧ご案内」が組まれており、アクセスだけでなく、お得な切符、該当月のイベント案内、各パビリオンの観覧予定時間まで記載されている。
当時の日本交通公社や国鉄が、東京五輪に続く大型国際イベントにいかに力を入れていたかがダイレクトに伝わってくる特集だ。
ちなみにこの時刻表の表紙は、万博のカナダ館の写真で飾られている。
混雑度が増す万博、アクセスは大丈夫?
こうして比較して見ると、会場へのアクセスの充実度に前回と今回で大きな差があることがわかる。
大阪・関西万博は今、訪問者の好意的な感想が拡散していたり、マスコミで厚く内容が報道されていたりすることもあり、来場者数はかなり伸びている。

さらに増加した場合、行列の長さ、パビリオンの予約の取りにくさ、猛暑への対策などに加え、アクセスそのものにも、これまでに顕在化しなかった課題が出てくるかもしれない。
比較的空いている西ゲートをどう活かすかという視点を考えると、バスの役割は一層高まる可能性もある。
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