部下「独立します」に「ありがとう」と返すべき理由。優秀な部下を「協業パートナー」に変える人手不足時代の新たな離職対策

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部下が退職
「独立したい」という理由での退職を思いとどまらせるにはどうすればよいでしょうか(写真:EKAKI/PIXTA)
今、多くの企業が人手不足に悩み、離職対策は喫緊の課題となっています。
特に、優秀な社員の離職は会社にとっても大きな痛手となるため、離職対策が重要になりますが、独立を理由とした離職を思いとどまらせることはかなり難しいのが実情です。
そこで、経営心理士として1200件超の経営改善を行い、経営心理士講座を主宰する、一般社団法人日本経営心理士協会代表理事の藤田耕司氏の著書『離職防止の教科書――いま部下が辞めたらヤバいかも…と一度でも思ったら読む 人手不足対策の決定版』から一部を抜粋・再編集し、独立を理由とした離職にどう対応するかについてお伝えします。

「独立します」という部下に上司はどう対応するべきか

私は経営心理士として人間心理に基づいた経営コンサルティングを行う中で、離職の心理を分析しています。

離職防止の教科書: いま部下が辞めたらヤバいかも…と一度でも思ったら読む 人手不足対策の決定版
『離職防止の教科書――いま部下が辞めたらヤバいかも…と一度でも思ったら読む 人手不足対策の決定版』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

どういう理由で離職するのかは、その人の年齢や仕事に対する意欲の高さによって変わります。

そのため、年代を「20代」「30~40代」「50代」に分け、さらにそれぞれの年代を仕事に対する意欲の高さが「高い」「中位」「低い」に分け、9つのカテゴリーに分類したうえで、それぞれのカテゴリーに対する離職防止策をお伝えしています。

離職防止のご相談の中でとりわけ難しい相談が「30~40代」で仕事に対する意欲が「高い」人によくある、独立したいという理由での退職を思い止まらせるにはどうすればよいかという相談です。

独立しようとする社員は優秀な社員が多く、そういった社員の離職は会社にとって大きな痛手となります。

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