部下「独立します」に「ありがとう」と返すべき理由。優秀な部下を「協業パートナー」に変える人手不足時代の新たな離職対策
ただ、辞めた後も業務委託先や提携先として関与してもらうという発想を持ち、具体的な提案内容も整理できていれば、「独立するので辞めます」と言われた時でも感情的にならずにそういった提案がしやすくなります。
また、「独立してうまくいかなかったら、いつでも戻って来いよ」と伝えておくのも大事なことです。独立にしろ転職にしろ、出戻りするケースは意外とあるものです。
独立後のビジネスパートナーとしての関係構築
ただ、辞める社員の側も「独立するので辞めます」と言った後は上司と気まずくなるのではないか、裏切り者扱いされるのではないかという懸念を持つことが多いです。
そのため、表面的には独立を認め、協業しようと提案しても、そういった懸念から心が離れ、独立後、協業に至らなくなることも少なくありません。
そこで改めて「関係構築」が必要になります。
これまで上司と部下としての関係構築はできていたかもしれませんが、次に必要になるのが、「独立後のビジネスパートナーとしての関係構築」です。
そして、そのために必要なコミュニケーションがこれまで働いてくれたことに対するねぎらいと感謝の言葉です。
「これまで本当によく頑張ってくれた。ありがとう」
この一言を誠意をもって伝えたうえで、「今後はビジネスパートナーとして一緒にやっていかないか」と提案します。
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