
6月になり、来春卒業を控える大学生の採用面接が解禁された。すでに就職活動を終えた学生も少なくないようだが、これから面接本番を迎える人は正念場となる。
さて、最近の初任給上昇のニュースで、多くの就活生は収入アップへの期待を高めているかもしれない。しかし、ジョブ型雇用などの広がりで、従来の年功序列での賃金上昇は難しくなり、安定した昇給が見込みにくい会社も今後増えてきそうだ。
そこで今回は、『CSR企業総覧(雇用・人材活用編)』2025年版掲載の平均年収を年間総労働時間で割った各社の「計算時給」を算出、上位100社をランキングした。上場企業など大手・有名企業が対象の「時間当たりの収入が高い企業」で将来も賃金が上がっていくと予想される会社をご紹介していく。
三菱商事がトップ
ランキング1位は総合商社の三菱商事で10543.5円。2023年度の平均年収は2090.9万円で総労働時間は1983.2時間。社員の平均年齢は42.7 歳で、新卒入社後20年経つとこのくらいの時給になると考えられる。
1人当たり年間教育研修費用は47万9000円で全社平均の7万3128円を大きく上回る。資格・技能検定の取得奨励制度や自由応募形式の無料講座などスキルアップの機会が数多く用意され、教育関係に力を入れている。
フレックスタイム、短時間勤務、テレワークなど、個々のライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を実現できる制度が充実。有給休暇取得率も71.2%と高い水準だ。
多彩・多才な人材が、価値観を共有し切磋琢磨しながら成長していくことなどを多様性推進の基本理念に挙げ、個々人の能力を最大限発揮するための組織の受容力・包容力の強化を行っている。
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