ブッフェで大皿に見ばえよく盛る人ほど太るのはなぜか?皿の大きさはカロリー摂取量に影響していた

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骨が目の前にあれば、自分が食べた量を意識できるのに対し、骨が視界に入らなければ、食べた記憶があいまいになってしまいます。

食品と食器の色が似ていると、ついたくさん盛りつけてしまう現象と同じく、食品の量を意識しづらいからでしょう。

大人数の食事は摂取量が最大44%増加

テレビやスマホだけでなく、「いいこと」をしながら食事をしても、食べすぎは起こります。

たとえば、友人や家族とおしゃべりしながら食事をすると、1人で食べる場合と比較して、食事の量が25~44%も増加します。

楽しくて、つい夢中で食べてしまうからと説明されることが多いものの、自分がどれだけ食べたか認識できなくなるのも大きな原因と思われます。

もう1つ、怖い事実が明らかになっています。「ながら食べ」の影響は、食事がすめば終了、とはいかず、意外に長く続くのです。

ダイエット中の英国人女性60人に、テレビを観るか、歩きながらか、もしくは人と会話しながら、同じシリアルバーを1本食べてもらった実験があります。参加者は、そのあとでスナック菓子を自由に食べました。

さて、このなかで、スナック菓子をもっともたくさん食べたのは、どのグループだったと思いますか。

答えは、ウォーキンググループでした。周囲の環境から飛び込んでくる知覚情報が多いために、テレビグループ以上に気が散って、「食べた」という記憶が弱まったからと考えられます。

そして、その影響は、ウォーキングを終了してからも続いたわけです。

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