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1億2890万円のエクストリーム(究極)な「アストンマーティン」は誰のためのどんなクルマか?

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ヴァルハラは当初、3.0リッターV6エンジンで企画されていたものの、2021年に当時の社長が、株主でもあったメルセデス・ベンツ(当時の社名はダイムラー)の4.0リッターV8に変更することを決定。

4.0リッターV8エンジン、基本は「AMG GT ブラックシリーズ」のものだけれど、プラグインハイブリッド・システムを組み合わせている。

「エンジンの多くの部分に、私たちのエンジニアリング部門の手が入っています。8段のデュアル・クラッチ・ギアボックスも、ヴァルハラのために最適化したものです」

変速はカーボンファイバー製ステアリングホイールにつくパドルシフトで行う(写真:Aston Martin)

ボディの空力には、2025年に「アストンマーティン・レーシング」に正式に参加したF1マシンの空力の専門家、エイドリアン・ニューウェイが携わっているともいわれる。

「見えるところも見えないところも、徹底的に手を入れたハイパースポーツカー、それがヴァルハラです」とベネッツ氏。

「競合の開発スピードは速いですから、当初のスペックのまま開発を進めていたら、発表時には性能的はすでに周回遅れ……という事態になりかねませんでした。今回発表したヴァルハラは、競合を上回る性能を実現し、かつ十分なマージンをもって先に行っていると自信を持っていえます」

1000psオーバーで0-100km/h加速は2.5秒

ヴァルハラは、全長4727mm×全幅2014mm×全高1161mmのボディを、2706mmのホイールベースを持つカーボンファイバー製のタブシャシーに載せている。

ドアを開けるとカーボンファイバーのモノコックタブを確認できる(筆者撮影)

ミドシップされる4.0リッターV型8気筒エンジンは、793kW(1079ps)の最高出力と1100Nmの最大トルクを発生。1655kgの車体を、静止から時速100kmまでわずか2.5秒で加速させる。

アストンマーティンにはもう1台、さらに上をいくスポーツカーがある。2021年に顧客へのデリバリーが開始された「ヴァルキリー」だ。

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【ヴァルキリーとヴァルハラの決定的な違い】

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