どれだけ乗っても「週5000円以内」シドニー鉄道旅 海外は物価高いが交通費は?日本とどう違うのか

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また「海外は物価が高い」という点については、シドニーにも日本の100円ショップがあるが、日本と同じ商品が3.3オーストラリアドル(約330円)で売られている。同様に外食も日本の2~3倍する。

確かに物価は高いのであるが、「ラーメンが3000円」「電車の初乗りが500円」といった極端な例だけがひとり歩きをし、実態を正確に把握していないように感じる。確かに、その都度切符を購入して、同じ行程をたどれば1週間の交通費は2万円にも3万円にもなるだろうが、コロナ禍を経て日本人が海外へ出ていない期間が長かったせいか、日本人は割安に旅をするコツを忘れてしまったようにも感じる。

空港駅利用時だけ高額な加算運賃となる

ICカードの上限額を把握して利用すれば交通費が格安に抑えられるが、それとは別に課金される部分がある。それが空港駅の利用料金だ。シドニー国際空港には、シドニートレインズの国際線ターミナルと国内線ターミナルの2駅があるが、これらの駅を発着すると、運賃に空港駅利用料として約1800円が加算される。

中心街となるセントラル(シドニー中央駅)から3駅目が国内線ターミナルで、4駅目が国際線ターミナルなので空港は中心街から至近にあり、所要時間15分だが、空港駅を利用すると運賃約300円に約1800円が加算されて2100円ほどとなる。空港駅で下車せず、その先へ行けば空港駅利用料は加算されない。日本でも空港駅を発着すると加算運賃となる例があるが、これほどあからさまな例は世界でも少ないであろう。前述の1日の上限額などとは別の話なので、空港駅は乗降するたびに利用料はその都度加算される。

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