どれだけ乗っても「週5000円以内」シドニー鉄道旅 海外は物価高いが交通費は?日本とどう違うのか

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2019年にはメトロも開通、中心街は地下を、郊外では高架を走行、架線集電式の6両編成、無人運転とこちらも最新式。フランスのアルストム製だが、インドの工場で製造されている。主に通勤用で、現在は1路線だが将来は3路線になる予定である。

そして、シドニーエリアに広範な路線網があるのが2階建て電車で運行する近郊鉄道で、シドニートレインズという組織が運行している。中心街から大まかに7方向の路線があり、9系統のルートがある。

7方向のうち4方向へは近郊鉄道として終点になっても、その先があり、100〜200km離れた地方都市へはインターシティ(都市と都市を結ぶ列車)が運行している。それら路線は電化路線と非電化路線があり、電化路線は2階建て電車、非電化路線はディーゼルカーでの運転だ。

欧州では座席の向きに関心のない乗客が多いが…

近郊鉄道もインターシティも2階建て電車には変わりはないが、インターシティ車両はトイレ付きになる。車内設備はどちらも転換クロスシート(一部固定式)で、通勤時でも座れないことはまずない。ちなみに、シドニーエリアのロングシート車両はメトロだけである。

ヨーロッパでは座席の向きに関心のない乗客が多く、座席の向きが変わらないのが常であるが、オーストラリアは日本同様に、向きを気にする乗客が多く、終点駅では転換クロスシートをバタンバタンと向きを変えて座る光景が見られる。

近郊鉄道やインターシティ車両において多くの車体がオーストラリア製なので日本テイストは感じられないが、制御装置、モーター、パンタグラフは質の高い日本製が使われている車両が多い。しかし、近年は、組み立てこそオーストラリアで行われているものの、中国製部品を多用している車両や、韓国製車両が多くなったのも事実である。かつてはイギリス由来の車両が多かったが、イギリスの存在感は希薄になったと感じる。

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