お金のルールが続々改正、働く女性の「新常識」。年収の壁、iDeCo、出生後休業支援給付…

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通帳を見つめる女性
(写真:takeuchi masato / PIXTA)
定年後の生活は大丈夫なのか──。お金と心の不安は何かと募るが、50代から戦略を立て、必要な知識をしっかり仕入れておけば老後の人生は思ったより楽しい。『週刊東洋経済』6月7日号の第1特集は「定年後の人生戦略」。定年後の疑問や不安を一つひとつ解消してほしい。
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少しでも家計の足しになればとパートなどで働きに出る女性は多いだろう。そうした人たちの関心を集めたのが「年収の壁」だ。

とくに注目されたのが、厚生年金の加入要件の1つである「106万円の壁」。現在は年収106万円未満だと厚生年金に加入できない。おおむね3年以内に年収要件が撤廃されて適用範囲が拡大される予定で、将来の年金受給額が増えることになる。

これまで適用対象になると配偶者の扶養を外れて保険料負担が生じ、かえって手取りが減るため、「働き控え」をする人も多かった。こうした事態の解消を狙ったものだ。

扶養を外れても世帯収入はプラスに

一方、「週20時間以上働くと加入」という要件は残り、これが新たな「壁」になるともいわれる。ただ時給は上がってきており、週20時間働くとたいてい年収106万円は超える。なので、そもそも年収要件より、この「20時間の壁」のほうが影響は大きい。

働き控えという意味では、「130万円の壁」もあるがこちらは残る。具体的には年収130万円以上だと扶養から外れ、自分で国民健康保険や国民年金に加入する必要が生じる。逆に年収130万円未満であればこうした社会保険料を支払う必要はなく、第3号被保険者として基礎年金を受け取ることもできるため、やはり働き控えの原因ともいわれてきた。

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