「こども食堂から一線を引く」 《こども食堂》の名付け親が決意した背景 ボランティアでできる支援には限界がある

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私自身は地域教育連絡協議会の委員になっているので、スクールソーシャルワーカーの方にだんだんにきてくださいと伝えることがあります。副校長先生や、担任の先生とも話しやすい。学校の中だけでは対応が難しいことを外から支援することはします。

ただ、素人的なアセスメントと学校のアセスメント、支援側のアセスメントがなかなかかみ合わないです。多分、当事者も学校と、福祉と、地域とに向ける顔も話す内容も違うんですよ。

子どもたちのお守りになる場所が必要

子どもは時間が経てば成長していく。地域のここなら、お父さんやお母さん、先生とは違う大人がいて、話を聞いてくれる。

子どもたちにそんなお守りになる場所を持たせてあげられればいい。学校に行きにくい日にちょっと顔を出す。それくらいの場所なんです。私もそれが、いつ辞めてもいいと思いながら、続けてきてよかったと思うところかな。

近藤さんは、こども食堂からは一線を引くが、「だんだんの日」と名づけて食堂を開所するなど、きまぐれ八百屋だんだんの活動は続けていく。

杉山 春 ルポライター

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すぎやま はる / Haru Sugiyama

1958年生まれ。雑誌記者を経て、フリーのルポライター。著書に、小学館ノンフィクション大賞を受賞した『ネグレクト―育児放棄 真奈ちゃんはなぜ死んだか』(小学館、2007年)、『移民環流―南米から帰ってくる日系人たち』(新潮社、2008年)『ルポ 虐待―大阪二児置き去り死事件』(ちくま新書、2013年)『家族幻想―「ひきこもり」から問う』(ちくま新書、2016年)など。

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