AION UTは車内のダッシュボードに2枚の大画面ディスプレーを配するほか、多機能なスマートキャビンやバック時の自動緊急ブレーキなど「同クラスで唯一」の装備を複数搭載。競合他社のコンパクトEVと比較したコストパフォーマンスの高さをアピールしている。
広汽アイオンにとって、AION UTは海外市場開拓の戦略モデルでもある。中国市場に続いてヨーロッパ、中東、南アメリカ、東南アジアなどの市場にも順次投入する計画だ。

なかでもヨーロッパは、コンパクトカーの需要が伝統的に大きい有望市場だ。AION UTのヨーロッパ市場でのデビューは、2025年末~2026年初めを予定している。
欧州の市場環境にマッチ
「ヨーロッパの市街地の(狭隘な)道路事情やライフスタイルには、コンパクトカーが非常にマッチする。そんな市場環境がイギリスの『ミニ』やイタリアの『フィアット500』などの名車を生み出してきた」

広汽アイオンの親会社、広州汽車集団で研究開発部門のナンバー2を務める張帆氏は、ヨーロッパ市場の特徴をそう説明し、意気込みを次のように語った。
「EVの時代に入り、ヨーロッパの自動車メーカーは(中国メーカーが先導する)急速な変化にスピーディーに対応できていない。中国メーカーはこのチャンスをつかむべきだ」
(財新記者:翟少輝)
※原文の配信は3月1日
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら