
最近はなにかと暗い話題が多い日産自動車(以下、日産)だが、屋台骨を支えるアメリカ市場での販売台数には明るい兆しも見えている。2024年の第4四半期(10〜12月)の販売台数は22万2484台で前年同期比10.3%アップ。2024年通期では92万4008台を売り、前年比2.8%アップと、わずかではあるが伸びているのだ。
販売台数の押し上げ効果をもたらしたのは、2024年3月に新型が発表されたコンパクトSUVの「キックス」、2022年10月にマイナーチェンジを実施したコンパクトセダンの「ヴァーサ」といった低価格帯モデル。そして2021年5月にフルモデルチェンジしたミドルサイズSUVの「パスファインダー」も堅調に台数を積み上げ、前年比12.8%アップの8万915台で貢献した。
日本未発売のSUV「パスファインダー」

日産の経営不振を招いた原因のひとつとして、アメリカにおけるモデルチェンジのタイミングとコロナ禍によるサプライチェーンの混乱が被ってしまったことが挙げられるが、パスファインダーもまさに出鼻を挫かれた1台。不運としか言いようがないが、ここにきてようやくペースアップしてきた。
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