
海外専売モデルであるパスファインダーは日本人にあまりなじみのないモデルだが、ざっくりいうと全長約5mのボディに3列シートを備える中型SUV。アメリカでは売れ筋のカテゴリーで、フォードの「エクスプローラー」やトヨタの「ハイランダー」、そして経営統合が白紙に戻ったホンダの「パイロット」とライバルも多い。



パスファインダーの初代モデルは日本でも販売されていた「テラノ」で、それから3代目まではピックアップ・トラックと共通するラダーフレームが採用されていた。それが4代目からモノコックボディのクロスオーバーSUVとなり、現行モデルで5代目に進化している。
パワフルな3.5Lエンジンを搭載

パワートレインは3.5LのV6と9速ATの組み合わせ。エンジン横置きのFFと4WDが設定されている。最高出力は284hp(約287ps)、最大トルクは259lbf・ft(約351Nm)とパワフルだ。
日本の道路環境ではやや大きいと感じるだろうが、道も駐車場もとにかくだだっ広いアメリカでは、むしろちょうどいいサイズ感。全体的に角張ったデザインで、運転していてフロントバンパーコーナーの位置感覚もつかみやすい。



乗り心地は、どちらかといえばシャキッとしたオンロード志向。舵を切ればもちろんそれなりにロールはするが、グラグラと落ち着かないわけではなく操縦性に優れる。トルクのあるエンジンのおかげで、平均速度が高いアメリカのハイウェイでも合流や追い越しはストレスフリーだ。他メーカーのようにハイブリッドの設定がないのは販売戦略上で不利だろうが、V6直噴ガソリンエンジンの古典的な味わいも好ましい。
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