国内未発売のSUV「パスファインダー」試乗。提携で揺れる日産だがアメリカ市場の動向は?

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ボディサイズはインチから換算して全長5021mm、全幅1978mm、全高1800mm。ホイールベースは2900mmとなる
ボディサイズはインチから換算して全長5021mm、全幅1978mm、全高1800mm。ホイールベースは2900mmとなる(写真:平野 陽)

海外専売モデルであるパスファインダーは日本人にあまりなじみのないモデルだが、ざっくりいうと全長約5mのボディに3列シートを備える中型SUV。アメリカでは売れ筋のカテゴリーで、フォードの「エクスプローラー」やトヨタの「ハイランダー」、そして経営統合が白紙に戻ったホンダの「パイロット」とライバルも多い。

ボディカラーはディープオーシャンブルー。どうりで海が似合うわけだ
ボディカラーはディープオーシャンブルー。どうりで海が似合うわけだ(写真:平野 陽)
日産のアイコンであるVモーショングリルを採用。ヘッドライトの上に細身のシグネチャーランプが備わり、キリッとした表情が表現されている
日産のアイコンであるVモーショングリルを採用。ヘッドライトの上に細身のシグネチャーランプが備わり、キリッとした表情が表現されている(写真:平野 陽)
タイヤはブリヂストンのオールシーズンタイヤであるアレンザスポーツA/Sが組み合わせられていた
タイヤはブリヂストンのオールシーズンタイヤであるアレンザスポーツA/Sが組み合わせられていた(写真:平野 陽)

パスファインダーの初代モデルは日本でも販売されていた「テラノ」で、それから3代目まではピックアップ・トラックと共通するラダーフレームが採用されていた。それが4代目からモノコックボディのクロスオーバーSUVとなり、現行モデルで5代目に進化している。

パワフルな3.5Lエンジンを搭載

3.5LのV6直噴ガソリンエンジンを搭載。トランスミッションは9速ATが組み合わせられる
3.5LのV6直噴ガソリンエンジンを搭載。トランスミッションは9速ATが組み合わせられる(写真:平野 陽)

パワートレインは3.5LのV6と9速ATの組み合わせ。エンジン横置きのFFと4WDが設定されている。最高出力は284hp(約287ps)、最大トルクは259lbf・ft(約351Nm)とパワフルだ。

日本の道路環境ではやや大きいと感じるだろうが、道も駐車場もとにかくだだっ広いアメリカでは、むしろちょうどいいサイズ感。全体的に角張ったデザインで、運転していてフロントバンパーコーナーの位置感覚もつかみやすい。

SUVらしい骨太さも感じさせるインパネだが、レザーを使った上品な設えも実現。9インチのNissan Connect対応ディスプレイナビゲーションが標準装備される
SUVらしい骨太さも感じさせるインパネだが、レザーを使った上品な設えも実現。「Platinum」は9インチのNissan Connect対応ディスプレイナビゲーションが標準装備される(写真:平野 陽)
プロパイロットは地図情報と連携した「プロパイロット・ウィズ・ナビリンク」を搭載。コーナーの曲率データなどを参照するため、よりスムーズなアシスト制御を実現する
プロパイロットは地図情報と連携した「プロパイロット・ウィズ・ナビリンク」を搭載。コーナーの曲率データなどを参照するため、よりスムーズなアシスト制御を実現する(写真:平野 陽)
ヘッドアップディスプレイにはプロパイロットの動作状況やナビゲーションのルートガイドも表示。プロパイロットの制御は非常にスムーズで、日本よりも周囲の速度が速いアメリカのハイウェイでも安心して使うことができた
ヘッドアップディスプレイにはプロパイロットの動作状況やナビゲーションのルートガイドも表示。プロパイロットの制御は非常にスムーズで、日本よりも周囲の速度が速いアメリカのハイウェイでも安心して使うことができた(写真:平野 陽)

乗り心地は、どちらかといえばシャキッとしたオンロード志向。舵を切ればもちろんそれなりにロールはするが、グラグラと落ち着かないわけではなく操縦性に優れる。トルクのあるエンジンのおかげで、平均速度が高いアメリカのハイウェイでも合流や追い越しはストレスフリーだ。他メーカーのようにハイブリッドの設定がないのは販売戦略上で不利だろうが、V6直噴ガソリンエンジンの古典的な味わいも好ましい。

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