

ロサンゼルスを拠点に郊外まで走ってみたが、高層ビルが立ち並ぶダウンタウンでも、ローカルがサーフボード片手に歩くビーチ沿いでも、絵になることこのうえない。それは角張ったフォルムに洗練されたフェイスを融合させた、デザインの巧みさによるところが大きいと思う。
そして外にグッと張り出したリヤフェンダー、存在感のあるセンターコンソールのおかげで、ついついFR車かと錯覚してしまうときもあるのだが、それもまた乗り手をその気にさせてくれる日産らしさといえるだろう。経営の先行きはいまだ不透明だが、日産のファンが「失ってほしくない」と願う「らしさ」というのは、そういったデータやスペックに表れないディテールにも宿っていると思う。
アメリカでの中型SUV動向



はたから見ると景気が良さそうにも見えるアメリカも、コロナ禍に大盤振る舞いされた給付金が底をつき、個人消費は昨年秋頃から減速気味だ。アメリカ人にとっては生活必需品である自動車も、最近はコスパ重視の消費者動向が見え隠れする。
じつはパスファインダーが属する中型SUVの販売台数にも、ユーザーの節約志向が表れている。コロナ禍を除き、2009年頃からずっと右肩上がりだった販売台数は、2021年をピークに一転して下降の一途を辿っているのだ。
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