東北新幹線「連結外れ」がJR東に与えるダメージ 原因はわからないが「対策」施して連結再開

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走行中に分離した東北新幹線
走行中に車両連結部が分離し、緊急停車した東北新幹線の「はやぶさ21号」(左)と「こまち21号」=2025年3月6日(写真:時事通信)

「前代未聞のトラブル」がまた起きてしまった。3月6日、東北新幹線の上野駅付近で、東京発新青森・秋田行きの「はやぶさ・こまち21号」が走行中に連結が外れ、ブレーキが作動し非常停止した。

走行中の新幹線の連結が外れる事故は2024年9月19日にも発生している。新幹線の連結運転は30年以上前から行われているが、過去になかったトラブルが半年で2回起きるという異例の事態だ。

JR東日本は発生直後から新幹線の連結運転を中止。3月11日には、詳細な原因はまだ判明しないものの、異常が発生しても連結器が分離しないよう当面の対策を施して3月14日から順次連結運転を再開すると発表した。

東日本の新幹線の成長を支えてきた「連結」。その信頼が揺らいでいる。

前回のトラブルと何が違う?

JR東日本の発表などによると、トラブルは3月6日の午前11時半ごろ発生。上野駅を発車した直後の「はやぶさ・こまち21号」(17両編成)が時速60km程度で走行中、自動的ブレーキが作動。乗務員が確認したところ「はやぶさ」(H5系・10両編成)と「こまち」(E6系・7両編成)の間の連結が外れていた。停止後の2つの列車の間は約8m離れた状態だった。

【写真と表】「連結して走る新幹線」どんな車両がある?過去に在来線でも起きた「連結外れ」トラブルの主な例も
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