東北新幹線「連結外れ」がJR東に与えるダメージ 原因はわからないが「対策」施して連結再開

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E6系は2013年3月に運行を開始した車両。JR東日本によると、2024年9月にトラブルが起きた車両は2013年日立製作所製、今回の車両は同年に川崎重工業(現・川崎車両)が製造した車両といい、それぞれ別の編成だ。

同社によると、今回連結が外れるトラブルが起きた車両のうち、JR北海道が保有する「はやぶさ」のH5系についてはすでに運輸安全委員会の保全命令が解除されて運行に復帰している一方、E6系はまだ解除されていないという。連結が外れるに至った異常の詳細な原因は判明していないものの、問題はE6系側にある可能性が高いようだ。

「こまち」E6系
2013年に運行を開始した「こまち」E6系(撮影:尾形文繁)
H5系
北海道新幹線開業直前、基地に並んだH5系=2016年(撮影:梅谷秀司)

金具で固定し連結運転再開

トラブル発生を受けてJR東日本は新幹線の連結運転を中止し、山形新幹線は福島駅、秋田新幹線は盛岡駅での折り返し運転としたが、3月11日、当面の対策を施したうえで14日から順次連結運転を再開すると発表した。

対策は、連結走行中にもし電気的な異常が発生しても切り離しの動作が行われないよう、レバーを金具で機械的に固定するという方法だ。E6系だけでなく、連結運転を行う計95編成すべてで行う。金具は福島駅・盛岡駅での連結作業の際に、連結する2本の列車の両方に取り付けるという。

JR東日本によると、固定用の金具はもともとあるものではなく、今回の対策のために作ったといい、強度は十分だとしている。12日に試験走行を実施して検証する。

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