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ライフ #井手隊長のラーメン見聞録

邪道だった「パスタっぽいラーメン」ブーム化の訳 続々と店が増える一方で、有名店主からは警鐘も 

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  • 井手隊長 ラーメンライター/ミュージシャン
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チャーシューなどラーメンのトッピングはワンランク上のものを使うようにし、ラーメンを提供する前にアミューズを出すようにした。ワインを飲みながらアミューズを楽しみ、ラーメンを食べて、リゾットで締める。そんなお客さんが増えるようになった。

「うちで楽しい時間を過ごしてもらうため、客席の回転からは完全に脱却する考えでアミューズを取り入れることにしました。

『1000円の壁』などについて考えたことはないですが、神保町という街のプライスを考えて、リニューアル前はできるだけ安く提供するようにしていました。しかし、お店の価値を上げていけば周りに合わせる必要はないと考えて、この形をとることにしました」(長坂さん)

ラーメンを通じてフレンチを身近に感じてもらう

イタリアンやフレンチっぽいラーメンが長く「邪道」と言われてきたのは、日本人の気質にあると長坂さんは分析する。

締めはチーズリゾットがオススメ(筆者撮影)

「子供の頃から食べてきたラーメンの固定観念があるんだと思います。ラーメンは日本の誇れる文化食だと思います。それだけ定着しているということで、その中で新しいものに対して文句が出ることはむしろ良いことだと思っています。

あと10年ほどはかかるとみていますが、いずれラーメンに関しての国境や常識はすべてなくなると思いますね」(長坂さん)

店頭には「フレンチシェフが作るオマール海老専門のラーメン店」の文字が。ラーメンは今も進化を続け、枠を広げている(筆者撮影)

長坂さんはラーメンを通じてフレンチを身近に感じてもらうことを大事にしている。

普段フルコースを食べに行くことはなかなか難しいが、ラーメンなら食べに行ける。それが2000円であっても3000円であっても、お店のファンは喜んで食べに来てくれるのだ。

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