「カローラ アクシオ/フィールダー」迫る生産終了 フルモデルチェンジ後も残った5ナンバー車

衝突安全性能を高めることにより、運転席からクルマの周囲を確認するのがむずかしい車体になり、カメラ映像で車両周囲の様子を見せるクルマが増えているとはいえ、位置関係をとらえにくい映像の車種が残っているし、自分の目でたしかめられないことへの不安もある。
それでも5ナンバー車であれば、不便さや不安が少しは和らげられる可能性がある。まして軽自動車になれば、よけい取り扱いの安心が高まる。新車販売を含め、市場で軽自動車人気が高い水準を維持できているのも、手頃な車体寸法が必要とされている証しだ。
クルマの大型化と道路事情の歪み

実際、クルマはどんどん大きくなっているが、道路の幅が広がっているわけではない。ことに古くからの住宅地などでは、拡幅の道路計画はあっても、建物の建て替えが行われなければ、道幅は広げられない。
新築の戸建て住宅でも限られた敷地のなかで、部屋の広さや間取りを優先すれば、車庫の広さを3ナンバー車に適応させる考えはあとまわしになる。車庫の幅いっぱいに3ナンバー車が駐車し、どうやって乗り降りしているのだろうと思う家があったり、当然乗り降りが不便なので、敷地から道路へ頭をはみ出して駐車させている家さえ見受けられたりする。
5ナンバー車の価値を縷々書き連ねてきたが、国内においては5ナンバー車の意味は今日なお大きいといえるだろう。
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