ビジネスで「確実性」を追求しすぎるのは危険な理由を4つ紹介。組織の「挑戦する気風」「創造力」は実は上司次第だ!

確かさを追求しすぎることが、かえって目標達成を妨げる原因になる場合があります(写真:Graphs/PIXTA)
マネジメントに関する書籍の多くは、「部下に対する接し方」や「リーダーとしての仕事のやり方」を指南します。
しかし、数々のアドバイスを実践しても、「とにかく多忙で、頑張りすぎている」「リーダーとして自信がない」「手応えを感じない」ということはありませんか?
リーダーが優れたマネジメント力を発揮するために本当に必要なのは、「1人のとき」にいかに考え、自分を磨くかということです。では、1人の時間をどう過ごせばいいのでしょうか。
本稿では、『できるリーダーが「1人のとき」にやっていること』から、部下や組織を成長させるための考え方を紹介します。
2回目は、「確かさ」と「創造力」のバランス感覚と、神聖な「ひらめき」についてです。
確かさを追求すればするほど、思考がとらわれていく
多くのリーダーは、組織の目標を達成するために、業務の確実性を重視します。
新企画の提案を顧客データの徹底的な分析から始めたり、今の自部署でできることから逆算して考えたりするのはその典型です。
しかし、確かさを追求しすぎることが、かえって目標達成を妨げる原因になる場合があります。その理由は、「確実性」は「思考の檻」と表裏一体だからです。そして「確実性」と「創造性」は相反する性質を持っています。
確かさを求めるほど、人や組織が檻にとらわれるリスクが高まります。そして、「確実性が高いものほどうまくいく」という保証はありません。未知の可能性を探求し、多様な視点を受け入れる柔軟性がなければ、人にも組織にも成長はないのです。
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