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「不登校の子ども」が頭の中で実は考えていること 口を出さずに見守ろうとして逆効果の例も

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(写真:mapo/PIXTA)
文部科学省によると、2023年度の不登校の中学生は21万人超、高校生は6万人超となっています(文部科学省 令和5年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果より)。
これまで高校教師として不登校・発達障害の生徒の支援を担当し、自身も、息子が中2で不登校、娘が高1で不登校を経験した不登校専門家の野々はなこ氏は「不登校の子どもへの関わり方として、“何も言わないで、見守りましょう”といったことがよく言われているが、頑張って見守りを実践したとしても、それが逆効果になることもある」といいます。
子どもが不登校から回復するために、見守りよりも大切にしたいことについて、同氏の著書『誰にも頼れない 不登校の子の親のための本』より一部抜粋編集してお伝えします。

親が何も言わないのに子どもが怒るのはなぜなのか?

できるだけ子どもを見守ろうと思っていても、何もしない子どもに対して業を煮やして、ついつい口出しをしてしまうことはないでしょうか。

事実、見守りの基本である口出しをやめることは、そう簡単ではありません。

頑張って実践したとしても、それが逆効果になることもあります。

例えば、不登校のご家庭によくある次のシーンを想像してみましょう。

ある日の夜、不登校の子どもが久しぶりに自分の部屋から出てきました。
子どもはスマホをひとときも放すことはしません。夜ご飯もスマホに目を移しながら、口に運びます。

母親は普段であれば、子どものことを心配して、「そろそろ休学するのか、転学するのか、それとも退学か早く決めない?」などと口を出していますが、見守りをしっかりしようと決断して、いまは何も言いません。口を出さなければ子どもの機嫌も悪くならないはずです。

しかし、次の瞬間。

「言いたいことあるんだったら、言えばっ!」

子どもがバンっとダイニングテーブルを叩き、大きな音を立ててドアを閉めて出ていってしまいました。いかがでしょうか。このような経験をされた親は少なくないでしょう。

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