「不登校の子ども」が頭の中で実は考えていること 口を出さずに見守ろうとして逆効果の例も
不登校の子どもがこのような行動を取る原因は、親の負の感情をくみ取るからだと説明しました。
この説明だけだと納得できない人もいるかもしれません。
子どもが過剰反応してしまう理由
しかし、これは思春期特有のネガティブなものに過剰反応する脳の働きからも説明できることがわかっています。親のちょっとした表情から負の感情を察知して敏感に反応するのは、扁桃体という脳の内側にある原始的な部位の活動が原因だと考えられています。
扁桃体には危険な状態に直面したときに「戦うのか逃げるのか」を即時に判断する機能が備わっているのですが、厄介なことに扁桃体は性ホルモンの影響を受ける部位なのです。
第二次性徴期には多量の性ホルモンが分泌され、性ホルモンが扁桃体を刺激すると、子どもたちは怒りや不安、恐怖などの負の感情(ネガティブ感情)に対して反応しやすくなります。
そのため親のちょっとした表情から負の感情を察知して過剰反応してしまうのです。
そのうえ不登校の子どもは不安感情が大きく、いつも自分が非難されているのではないかという恐れを抱いています。
不登校ではない子どもに比べて、必要以上に敏感になっていることが想像できます。
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