「不登校の子ども」が頭の中で実は考えていること 口を出さずに見守ろうとして逆効果の例も

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先ほどの例を振り返ってみましょう。

一見すると親は冷静に食事を摂っていますが、内心では「余計ことを言わないでおこう」と自分の気持ちを抑えようとしていました。

これは素晴らしいことで、頑張って努力されていると思います。

しかし、親は、普通に振る舞っているつもりでも、表情の暗さが出ていることが多い傾向があります。

不登校の子どもがいる保護者の表情

不登校の相談会で保護者と最初に会ったとき、びっくりするくらい皆さん暗い雰囲気で顔もやつれています。

とても思いつめていて、家での張りつめた雰囲気が想像できるほどです。

初めて会う私が不安な心情を想像できるのですから、毎日顔を合わせているお子さんならなおのことでしょう。

私も同じでした。

息子が不登校のときに、努めて明るく振る舞っていたつもりでしたが、先日息子にこのようなことを言われました。

「そういえばお母さん、僕が家にいたときはいつも眉間にしわを寄せた顔してたね」

「子どもを見守っている」と親自身が思っていても、顔を合わす度に険悪なムードになっている場合は、子どもにネガティブな感情を察知されている可能性があります。

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