ポン・ジュノ新作"17回も生き返る"主人公の運命 新作「ミッキー17」の制作の裏側と監督の想い
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「パラサイト」のポン・ジュノ監督新作
借金取りに追われ、人生失敗だらけのミッキーが得た新たな仕事は、何度死んでもそのたびに生き返るという究極の“死にゲー”だった。ブラック企業に搾取され、酷使される使い捨てワーカーに一発逆転のチャンスは訪れるのか――。
カンヌ映画祭の最高賞となるパルムドールをはじめ、米国アカデミー賞作品賞など世界中の映画祭を席巻した『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ監督待望の最新作となる『ミッキー17』が3月28日より全国公開となる。ポン監督が2013年に発表した初の英語作品『スノーピアサー』同様、権威主義的な支配者に抑圧される近未来を、風刺的かつブラックなユーモアで描き出したディストピアスリラーとなっている。
原作はアメリカの作家エドワード・アシュトンのSF小説「ミッキー7」。ワーナー・ブラザーズと(俳優のブラッド・ピットらが率いる制作会社)プランBから原作小説を渡されたポン・ジュノ監督は、その概要を読んだ瞬間にすぐにその世界に魅了された。
身体が死ぬたびにヒューマンプリンターで新しい身体がつくられ、あらかじめドライブディスクに保存された記憶をその身体に“印刷”し、もうひとりの自分をつくり出す。そんな非人道的な“プリンティング”というコンセプトにユニークさを見いだし、人間でありながらもただの紙切れのようにみなされる人たちの職業に悲劇的なものを感じた。
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