ポン・ジュノ新作"17回も生き返る"主人公の運命 新作「ミッキー17」の制作の裏側と監督の想い
たとえ17回生きたとしても死ぬことに慣れることはなく、やはり彼の本音は「死ぬのは嫌だ」ということだった。そんなある日、ミッキーは足を踏み外し、氷の峡谷に閉じ込められてしまう。仲間のティモも彼を置いてけぼりにしてしまう。いよいよ17回目の死を覚悟したその時、ミッキーは惑星に住む謎の生物クリーパーに助けられ、ベースキャンプに戻ることができた。
すっかりクタクタになったミッキーがベッドで横になろうとしたその瞬間、ベッドの中にもうひとりの自分がいることに気付く。そこで彼が見たのは、死んだと思われたミッキー17の代わりに新たに生み出された“ミッキー18”だった。

穏やかなミッキー17と違い、どこか暴力的なミッキー18。だがこの世界では、同じ人間がふたり存在することは許されず、もしマーシャルに発見されれば殺されてしまう。果たしてミッキーの運命は――。
主演は「トワイライト」でブレイク
主演は『TENET テネット』『THE BATMAN-ザ・バットマン-』のロバート・パティンソン。もともと『トワイライト』シリーズでブレイクし、マネーメイキングスターとして高い知名度を誇っていた彼だったが、ポン・ジュノ監督は『グッド・タイム』(2017)や『ライトハウス』(2019)といった作品への出演を通じて「彼は別のレベルの俳優になった」と称賛。
そんな彼がミッキー17とミッキー18を演じ分けることで「彼の俳優としての野心に火がつくだろうし、われわれは互いに刺激し合えると思った」とオファーの経緯を明かす。そして実際に彼とタッグを組み「新たな彼の一面を見ることができた」と語っている。
共演者も『ホイットニー・ヒューストン I WANNA DANCE WITH SOMEBODY』のナオミ・アッキー、『ミナリ』のスティーヴン・ユァン、『アベンジャーズ』シリーズのマーク・ラファロ、そして『ヘレディタリー/継承』のトニ・コレットという実力派が個性豊かなキャラクターを魅力的に演じている。
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