上海市政府は国内外から観光客を呼び寄せる“集客装置”として、海外の有名テーマパークの誘致に力を入れている。2016年6月に開業した上海ディズニーランドに続き、2025年5月にはブロック玩具「レゴ」をテーマにした「レゴランド上海リゾート」が開業する予定だ。
同市金山区に建設中のレゴランドは、敷地面積が約31万8000平方メートル。8つのテーマゾーン内に、ジェットコースター「フライング・ドラゴン」や実際に乗車できるミニ列車など多数のアトラクションをそろえる。

ハリー・ポッター施設と同じ2027年には、イギリスのアニメ「ペッパピッグ」のテーマパークも開業を予定している。ペッパピッグ施設はイギリスのロンドン近郊、アメリカのフロリダに続く3カ所目で、上海市崇明区の長興島に約19万3300平方メートルの敷地を確保して建設される。
日本の成功事例を後追い
観光客の誘致におけるテーマパークの絶大な影響力は、海外の先行事例で実証済みだ。例えば日本の東京ディズニーランド、大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパン、名古屋のレゴランドなどは、家族連れの訪日観光客が必ずと言っていいほど訪れる人気スポットになっている。

上海市文化旅遊局のデータによれば、2025年の春節(中国の旧正月)の大型連休期間に上海を訪れた観光客数は前年比6%増の延べ約1778万人に上り、観光業の売り上げは465億元(約9686億円)と中国の都市で首位だった。
2027年にかけて相次ぐテーマパーク開業を起爆剤に、上海市政府はさらなる経済効果の上乗せを目指す。
(財新記者:任蕙蘭)
※原文の配信は2月12日
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