メンバーを目標達成に導く「教え方」7つのコツ 脳はイメージしていることを実現しようと働く

メンバーに対して、なんでもかんでも一気に指導させようとしていないでしょうか(写真:eizan/PIXTA)
リーダーの良かれと思った言葉がけが、メンバーのやる気を奪ってしまっている可能性がある。過剰な期待を押しつけて、失敗までも想定した指導になっていないことも。普段どのような「言葉遣い・振る舞い」をすれば信頼され、メンバーのやる気をあげられるのか?
星稜高校野球部を甲子園決勝へ導く、女子スピードスケート髙木菜那選手が平昌五輪で2つの金メダル獲得、サポート企業が技能オリンピックで世界一になるなど、メンタルコーチとしてビジネス・スポーツの両分野で実績を残してきた飯山晄朗(いいやま・じろう)氏。
本記事では飯山氏の著書『科学的に裏付けられた教えるスキル』から、一部を再編集、書き下ろしでお届け。飯山氏がサポートしている一流ビジネスマンやプロアスリートも実践する具体的な目標達成の方法を紹介する。
目標達成に大事なのは「選択と集中」
メンタルコーチとして2万人以上のリーダーを指導してきました。その中でよく聞かれるのが、「目標を実現させるために最も大事だと思うことは何ですか?」という質問です。
このような質問をされたときには即座に「選択と集中です」とお答えしています。なぜ目標が実現できないのかというと、その多くは「あれもこれも」やろうとするからなのです。
脳は一度に1つのことしか集中できません。つまりあれもこれもやるとすべてが中途半端な取り組みになってしまうのです。
メンバーに対して、なんでもかんでも一気に指導させようとしていないでしょうか。それではモチベーションは持続しません。
実は私も、15年くらい前にビジネスが大きく傾くような事態が起きました。まさに「あれもこれも」やろうとして、自分でも何をしているのかがわからなくなってしまう状態でした。
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