電通マンが見たタワマン「管理会社」驚きの"実態" 管理組合として頼れない事象が次々と明らかに

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マンション管理士とは、マンション管理組合のコンサルタントとして運営管理や設備に関する知識などを有する資格者のことです。

マンション管理士を導入してからは、彼が紹介してくれる業者の見積もりを取って比較検討することにより、効率的な発注ができるようになりました。もちろん、安ければいいわけではないので、見積もりの中身も精査して決めています。

電球1つを例にとっても、電球自体の価格で見ればLED電球のほうが高いですが、白熱球よりも長持ちするのでトータルコストは下がります。

このように、見積もりの内容を1つひとつ吟味しながら、見積もりの取り方を本来の相見積もりの形式に変えていきました。

反抗的な意図があったわけではありませんが、結果的に管理会社に出す仕事が激減したことは言うまでもありません。

高いのか安いのかわからない

日用品や家電、自家用車くらいまでなら価格の相場感がわかりますが、マンションの修繕費用や備品購入の話となると、正直なところピンとこないものです。

理事会では修繕や備品購入などの見積もりが妥当かどうかを審議しますが、これまではほとんどの案件で、管理会社が出してきた見積もりを承認する形になっていました。

金額が高いものは相見積もりを前提としていたのですが、いつも管理会社のほうが若干安い程度。疑うわけではないですが、出来レースのような雰囲気は否めませんでした。

もちろん価格の安さだけが購買の基準ではありませんが、理事会メンバーは普段から修繕や購買などの仕事をしているわけではないので、見積もりの良し悪しが判断できなかったのです。

マンション管理士と契約してからは、理事会への参加と助言を必須でお願いしました。マンション管理士に相談することで見積もりの納得感が増しただけでなく、マンション管理士からも見積もりが出され、本来の「相見積もり」が成立するように。

マンション管理士は、ほかのいろんなマンションで同様の相談に乗っている経験から相場観がある程度わかり、業者など独自のネットワークも持っています。自分で調べてみてわからないことも、マンション管理士のネットワークで調べてもらえばすぐに解決できました。

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