一気に3倍!「修繕積立費」値上げの怖すぎる事情 電通マンがタワマン理事長になって知った真実

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マンション 赤字
過去に値上げをしてこなかった分、修繕積立金が底をつく大ピンチ!(写真:kj-create/PIXTA)
首都圏で念願のタワーマンションを購入した電通マンが、ある日突然マンション管理組合の理事長になってしまった――。理事長就任後、管理会社がほとんど役に立たないため、クレームやトラブルを一手に引き受けることとなるが、電通マンとしての課題解決力で任期を乗り切れるのか!?
タワマン理事長 - ある電通マンの記録』より一部抜粋・編集してお届けします(全3回。今回は2回目)

30年後に修繕積立金が不足する!

管理組合では、マンションの長期修繕計画に関してコンサル会社を選定し、長期修繕費用の概算と長期修繕終了後の財務分析を依頼していました。いくつかの前提条件はあるものの、現在の修繕積立金を値上げせずにいた場合、財政は確実に赤字に転落するとのことでした。

修繕積立金が不足する部分は、一時金としてその都度管理組合員から徴収するか、借入金で賄うしかありません。

一時金として徴収する場合、管理組合員である住民からの支払いが滞ると、修繕自体が実行できなくなります。そうなるとマンションの資産価値は当然落ちていく一方で、売却しようとしても買い手がつかない可能性もあります。

現実を直視できなかった私は、何度も何度もコンサル会社にシミュレーションを依頼しました。

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