知らないとヤバい「オンラインカジノ」真の問題点 精神科医が警鐘する「早い、多い、ヤバい」の危険
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「M-1グランプリ」で2連覇を果たした人気お笑いコンビの令和ロマン・髙比良くるまさんの活動自粛が話題になっている。
これは、くるまさんが過去に、日本では違法とされているオンラインカジノで遊んでいたことに端を発する。これについて、警視庁保安課が任意の事情聴取を行ったというのだ。くるまさん以外にも、同じ吉本興業の一部タレントが事情を聞かれており、活動を自粛しているという。
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昨年には、アメリカメジャーリーグ・ドジャースの大谷翔平選手の通訳を務めていた水原一平氏が、オンラインのスポーツベッティングサイトに巨額の資金を投入していた事例も大々的に報道された。
非合法なオンラインギャンブルの問題が世間一般にも認識されるようになってきている。
筆者の勤務先である久里浜医療センターでは、長年にわたりギャンブル依存症患者の治療に取り組んでいるが、ここ数年、当院を受診する患者の傾向が変化してきている。それはCOVID-19による社会的自粛の前後でより明確となった。
今回の記事では、ここ数年間のギャンブル依存症患者の変化と、非合法オンラインギャンブルの危険性について解説する。
コロナ禍以降、オンラインカジノ利用者が爆増
日本の主なギャンブル産業(パチンコ・パチスロおよび、競馬、競輪、競艇、オートレースのいわゆる「公営3K1A競技」)は、バブル景気崩壊後の1990年半ばからその利用者数、売り上げともに減少の一途を辿っていた。
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