
ウバッグのお値段は税込み4000円もする。長く使い続けると「汚れ」が目立ち、反射材がくすんできたり、縫い目がほつれてきたり……。定期的な買い替えが必要になる(著者撮影)
社会不適合ゆえ、2度にわたって勤めていた会社から解雇。社会からこぼれ落ちた僕を救ってくれたのは、世間から忌み嫌われるスポットワークの代名詞「ウーバーイーツ」だった……。
職業に上下ってあるの? 自分らしく生きるって何? 悩みながら、汗を流しながら、僕は今日もペダルを回す……現役ウーバー配達員ライター・佐藤大輝さんによる連載「ウーバーイーツの社会学」第3回です。
ウーバー配達員は「清潔感がない」と思う?
過去2回の記事で、ウーバー配達員が「ナメられがち」「バカにされがち」ということを書いた。
だけど、僕が思ってたより、世間はずっと温かかった。ヤフコメで多くの「共感した」がついたコメントは、ウーバー配達員はもちろんのこと、肉体労働に携わる人に優しい視線を送ってくれていた。
ただ一方で、一部の人(たぶん、ウーバーを利用したことがない人)からは、依然としてこんなコメントが寄せられていた。
「ウーバーなんか使ったことない。汚いバッグに食品を入れててゾッとしたことがあるから」
「配達用バッグを地面に置いたり、道端で煙草を吸ったり、食品を扱う者としてありえない」
「出前とかのほうが安心。ウーバーは清潔感がない人が多すぎる」

著者が昔使っていたバッグ。こういったボロボロのバッグを「使い続ける」配達員は少なくない(著者撮影)
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