
とはいえ食品を扱うサービス業である以上、ボロボロになるまでバッグを使い続けるのは、やはりいただけない。内部をアルコール消毒していようと、ビニール袋に食事が入れられていようと、バッグが汚なければ利用者側の食欲も失せてしまう。
取り急ぎ、配達員の「意識改革」で急場をしのぎつつ、運営側の「制度改革」を期待するのが、ウーバーのサービス全体を考えると「好手」になるのではないか。
ただ、中には明らかに「いや、それはダメでしょ」と感じる配達員もいる。僕自身も配達員として配達中のときに、飲食店のトイレに配達用バッグを背負ったまま入っていく配達員の姿を目撃したことがある。さすがにそれはアウトだと思い、その場で注意したのだが、30代くらいの男性配達員は「生理現象だからしょうがないだろ」と発言。反省の意志どころか、何が問題なのかを理解してくれなかった。
こういった光景を目の当たりにした人は、ウーバーを使いたくない気持ちも生まれるだろうし、配達員あるいはサービスそのものに対して、不信感や不安感を抱くはずだ。個人事業主の集まりだから、サービス精神やプロ意識(と言うと笑う人もいるかもしれないけれど、僕はわりと本気で言っている)に欠ける人も一定数いるのは、サービス全体の信頼を損ねる可能性すらあるだろう。
「床に置くな」は無理ゲー
とは言え、ほとんどの配達員はまじめに配達しているはずだ。だからこそ、ぜひともユーザー側にも「意識改革」をお願いしたい。

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