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政治・経済・投資 #戒厳令ショック 激動の朝鮮半島の将来

韓国政治は「弾劾」と「刑事捜査」が並行し不安定続く 逮捕された尹錫悦大統領の発言は今後も波紋を招く

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2025年1月23日、韓国・ソウルの憲法裁判所で弾劾裁判の審理に臨む韓国の尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領(写真・2025 Bloomberg Finance LP)

――記者は今回の戒厳令について「戒厳令事態」「戒厳令騒動」と呼んでいます。

韓国メディアは「内乱事態」と呼んでいます。韓国で人々が何かに「事態」と名付けるのは、それが悪しき事件だったというニュアンスを伝えるためです。

例えば1980年の光州事件について、当時の政権は自らの鎮圧を正当化する意味を込めて「光州事態」と呼んでいました。暴徒による騒乱だった、というイメージを伝えるためです。こうした言葉遣いは事件を人々がどう捉えているかの1つの目安になります。

「どこまでも検事」の大統領

――尹大統領はなぜ戒厳令を発したのか、その胸の内をどうみますか。

もともと尹大統領は政治経験がないままに大統領になった人。同じく弾劾訴追され大統領を罷免された朴槿恵(パク・クネ)大統領の疑惑追及で一躍、時の人となり、保守系のスターダムにのし上がった人です。国会議員にもなったこともありません。

前職は検事一筋で、その意味で、どこまでも「検事」的な人。その仕事ぶりはまず事柄に対する自分の見通しを決めて、それに合わせて証拠を見つけてきて正当化していく。ちょっと古い、権威主義体制下の検事のようなやり方です。

でもこのやり方では、最初の見通しが外れているのに突っ走ると、とんでもない「冤罪」が生まれる。尹錫悦が戒厳令宣布から繰り返している、自信満々の「陰謀論」的な世界観に執着している背後には、こうした大統領自身の思考方法が見え隠れしていると思います。

例えば、12月3日の談話の中に戒厳令を宣布する理由として「従北勢力」という言葉が使われました。これは「北朝鮮に追従する勢力」という意味で、大統領の理解では、これに左派、進歩(革新)系の人が当たるということになっています。

明らかにバイアスがかかった言葉なのですが、大統領として使ったのはさすがに初めてだと思います。まるで韓国の右翼系の主張をするユーチューバーが使うような言葉の使い方で、驚きました。

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