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ライフ #チェーン店「至高のいぶし銀メニュー」を訪ねて

全139種「ファーストキッチン」ポテトのこだわり 過去にはポテト専門店も…ここまで入れ込む理由

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  • 鬼頭 勇大 フリーライター・編集者・フードコート愛好家
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ハンバーガーメニューと並んで人気のパスタメニューが登場したのは2005年です。新たな人気カテゴリを模索し、過去にはうどんやおにぎりを販売するなど試行錯誤する中で見つけた鉱脈でした。

楽しいしおいしいのに「同一価格」がウケた

ファーストキッチンの販売数ランキングは「若鶏のチキン竜田サンド」を筆頭に、トップ5のうち4つをハンバーガーが占める中、その他から3位に唯一ランクインしているのが「焦がしバター醤油味ポテト」です。

ファーストキッチンでは創業時からポテトの販売をしていましたが、大きな転機になったのが1995年で、この年に店舗の一角でポテト用の調味料を提供する「ディップソースバー」を始めました。

登場当初のディップソースバー(提供:ファーストキッチン)

「ポテトの味を選べる楽しさを味わっていただきたいという思いから始めました。

当初はケチャップなど定番のソースからご用意し、最も多いときには7種類のソースを提供していました」(菊池さん)

翌1996年には、フレーバーポテトを発売。当時はバジルチキンのフォカッチャが人気だったことから、社長が「バジルポテト」という商品のネーミングだけを思い付き、商品開発の担当者の机にただ「バジルポテト」と6文字だけ書いたメモを置いたことから、開発が始まったといいます。

アイデア時点では、現在のようなパウダーを振る形ではなく、バジルオイルをポテトに絡めるものでした。

しかし、原価面などを考えると現実的ではなく、バジルの葉とガーリック風味のパウダーを用いるとともに、紙箱ではなくより安価な紙袋に入れてシャカシャカ振る現在の形に固まっていきました」(菊池さん)

そうして発売したのが、初代フレーバーポテトである「バジルポテト」。驚くべきは、フレーバーなしの通常ポテトと同じ価格で販売したことです。

袋を振る体験価値や、塩味ではないという付加価値がありながら価格は同じということで一気に人気商品となりました。

初代の登場から30年近くが経過し、これまで発売したフレーバーは何と139種類に達します。

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