星野代表が描く「次世代への事業承継」と海外進出 2028年ニューヨーク州に温泉旅館を開業予定

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星野リゾート代表の星野佳路氏
星野リゾート代表の星野佳路氏(筆者撮影)
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星野リゾートは、この先の数年間に、過去にないほどの開業ラッシュを控え、2028年にはバリ、台湾、ハワイ、中国、グアムに続く海外6施設目として、初の北米大陸への進出も予定している。順調に事業規模を拡大しているように見えるが、隙はないのか。
代表の星野佳路氏は現在64歳だが、次世代への事業承継は進んでいるのか? 海外ビジネスのリスクは? 今年取り組むべき経営課題は? 等、年頭に当たってインタビューを実施し、踏み込んだ質問を投げかけてみた。

ビジネスの承継は進んでいるのか?

――星野代表は、現在64歳だが、将来的な経営の承継をすでに準備されているか。

次世代の経営を担うマネージメントチームをつくって、その組織に対して経営を承継できるよう、すでに準備を進めている。具体的には、社内の意志決定体制と、責任のある各ポジション(ディレクター)の仕事の範囲を明確に決めて、その人たちがどうやって意志決定していけるのかというのを、私も中に入って一緒にトライアルしているところだ。

私からマネージメントチームに経営をバトンタッチするときには、少なくとも次の10年間、そのチームが経営を担って走れるようにしたいと思っている。

――特定の個人ではなく、チームに対して経営を承継するのか。

私が先代から経営を引き継いだときは、社員数が200人に満たない会社で、施設も軽井沢の1軒だけだったが、今は約5000人、72カ所にまで増えた。私の経験や役割を特定の誰かに引き継ぐのは、難易度が高すぎる。

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