アップル、Siri訴訟の「和解金」が起こした波紋 「プライバシー保護」を声明で改めて強調

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そして『セキュリティ』は、それらをTouch IDやFace ID、セキュリティエングレーブなどの機能を使って、安全に管理し、ほかからのアクセスを遮断するというものだ。

SiriやApple Intelligenceもプライバシー厳守

今年、日本でもアップルのAIであるApple Intelligenceが使えるようになる。これはSiriと密接に関係するが、Apple Intelligenceは可能な限りローカルのデバイス上で学習するように設計されており、デバイスの能力で足りなかったとしても、アップルが用意する保護された『プライベート クラウド コンピューティング』内で処理される。

また、Apple Intelligenceを利用してもユーザーデータはApple Intelligenceの基礎モデルの学習には利用されない。

Siriはデータの処理中にそれを追跡するためにランダムな識別子を用いる。これはひとつのデバイスに紐付けられた長い文字と数字の列で、ユーザーのAppleアカウントや電話番号を使ってユーザーを識別することはない。保護を確実にするため、デバイスのデータは6カ月経過後にはランダムな識別子から切り離されるという。

A12 Bionic以降を搭載したアップルデバイスでは、ユーザーがアップルとデータを共有することを選択しない限り、Neural Engine(端末内の機械学習用処理回路)を用いて処理される。この仕組みを利用する場合には、音声モデルのダウンロードが必要となっている。

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