40代や50代で「人生が楽しくない人」の共通点【再配信】 「チャッター」への気づきが自己価値の軸となる
しかし、気づいた途端に、自分の人生の課題に気づいてしまうことになるわけで、変な言い方に聞こえるかもしれませんが、「自分自身に悩めるようになる」のです。拒絶したくなる人ももちろんいます。
例えば、表面的には元気にしていることはできても、本当の自分の中では、「家族や周囲に対する文句」というチャッターがある人の場合、そのことには気づきたくないというケースは多いです。
「文句など、たとえ心の中でも言ってはいけない」と頑張っている方もいます。そういった場合、自分のチャッターに気づいてしまうと、とても落ち込まれたり、否定したくなったりする。
実はそういった葛藤こそ、自分の魅力にすら気づける貴重なものなのですが、気づきたくないということは、これまでによくあるケースです。
「人生は困難なものであると知る、それを本当に理解して受け入れるならば人生はもはや困難ではない。一旦受け入れられれば、人生が困難であるという事実は問題ではなくなるのである」
これは、精神科医ペック博士の言葉です。
本当の自分のチャッターの不甲斐なさや、人生の難しさを知る。そうすると「じゃあ自分はこの難しい人生をどのように生きていきたいのか」と考えるようになる。
その連続によって、自分が自分に対して存在価値を持ち、自分ならではの人生を生きられる。そう教えてくれているのが先人の研究です。
40代で「人生が楽しくない」と感じる理由
チャッターに気づかない人は、20代30代で解決すべき人生課題を解決しないで生きてきたからだという耳の痛くなるようなアイデンティティに関する研究もあります。
「悩むことはよくないことだ」「ストレスはよくないことだ」と邁進し、本人としては一生懸命頑張って生きてきたわけですが、40代50代60代になって、ふと「私って、なんだっけ」となる方は多くいます。
本来、悩み続けることで、その悩みに合わせた解決行動を自分で作ることが可能になるという観点から考えれば、チャッターに気づき、そこから解決行動の種類を増やすという人生経験が、人生後半の自分の内面を豊かにしてくれているのです。
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