東北の「地味な絶景路線」北上線沿線に何がある? 起点の北上駅は新しいホテルやマンション続々

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北上線の起点となる北上駅は、東側に北上川が悠然と流れ、河畔は桜の名所の「展勝地」となっていて、昭和30年代の歌声喫茶で流行した『北上夜曲』の歌碑が建つ。駅の西側には歓楽街の青柳町。市役所本庁舎や「さくら野百貨店」が入る「ツインモールプラザ北上」はその奥にある。

北上駅は1890年、東北本線を建設した日本鉄道の黒沢尻駅として開業した。合併前の旧北上市が発足した1954年に北上駅に改称。1982年には東北新幹線が開業した。現在は日中、1時間に上下1本ずつの「やまびこ」が停車する。新幹線のホームがある東口と在来線のホームがある西口は地下通路でつながる。0番線が北上線のホームだ。

JR北上駅西口
北上駅の在来線側の西口。駅前には「JR東日本ホテルメッツ 北上」(記者撮影)
JR北上駅東口
北上駅の新幹線側の東口。北上川はここから徒歩圏内(記者撮影)

北上駅前にホテルが新規開業

最近、駅周辺でホテルやマンションの開発が進んでいる。半導体や自動車の関連企業の集積による宿泊・住宅需要が見込まれるという。北上工業団地にはキオクシア岩手、南に隣接する金ケ崎町にはトヨタ自動車東日本というように市の内外に生産拠点が集まっている。奥州市では2025年秋、東京エレクトロンの製造子会社が生産・物流センターの竣工を予定する。

キオクシア岩手工場
北上工業団地のキオクシア岩手の製造棟(記者撮影)
東北新幹線とキオクシア岩手工場
キオクシアの巨大な製造棟は東北新幹線からもよく見える(記者撮影)
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