欧米Z世代に広がる「ガラケー」ブームは来るか? デジタルデトックスを求めレトロ端末が注目

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
ガラケー
欧米のZ世代の間でガラケーがブーム(筆者撮影)

スマートフォン全盛時代に逆行するように、通話程度しかできない昔のガラケー風端末が海外で次々と登場している。最新のiPhoneを捨て、2つ折りスタイルのフィーチャーフォンを使うユーザーが増えているというのだ。この手の製品を使うユーザーと言えば年配者というイメージがあるだろう。だが、今のガラケーブームを牽引しているのは、アメリカやヨーロッパのZ世代だ。このブームは日本にも来るのだろうか?

レトロ=新鮮な世代

ピンクのボディーに「Barbie」のロゴをまとった「バービーフォン(Barbie Phone)」が秋に海外で発売された。世界中でヒットしたバービー人形をモチーフにしたケータイだ。バービー人形は今から半世紀以上前、1959年にアメリカで生まれた「着せ替え人形」で、世界中に愛好者がいる。日本では1967年にリカちゃん人形が登場し、着せ替え人形の代表の座をバービーから奪ったが、バービー人気は今でも健在だ。

バービーフォンは2024年2月にその存在だけが発表され、外観などは不明だった。ところが、この発表だけで熱狂的な支持を受けた。そして9月に実機が公開されるや否や、新型iPhoneそっちのけでこのシンプルなケータイに盛り上がる人たちがいた。注目したのは主にZ世代。バービー人形を古くから知る世代より、レトロなものに新鮮さを感じる若者たちだった。

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事