「大人ジュエリー」いつもの印象変える小さな工夫 お手本はミラノのマダムの「思い切りの良さ」

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ジュエリー自体が自分の身を守る、家族の権威を示す――など、古からさまざまな意味を持っていることを考えると、知っておくだけでも良いかな、と思います。

そして朝、クリアな気持ちで、直感を冴え渡らせ、その日のリングと着ける指を「決断」する。

惰性ではない、そのことこそが、大きな意味を持つのです。

ゴールドにもさまざまな種類がある

ゴールドにはホワイト、イエロー、グリーン、ピンクなどさまざまな種類があります。なかでも、イエロー、ピンク、グリーン―― ゴールドを総称してイエローと呼ぶことにしましょう。

イエローは、身に着けると濃厚な表情で体温がグッと上がる印象。

対して、体温が低いのが、ホワイトゴールドやシルバー、プラチナなど。

ほかにもガラスやメッキなどもあるので、色が黄色系、白系で見分けると良いと思います。

イエローで揃えると、平均体温はアップし、艶っぽさやゴージャス感が増し、ホワイトで揃えると、逆に体温は下がり、クールな見かけに。

夏はイエローだけだと少し重く暑苦しい、冬のホワイトオンリーは、もしかしたら見た目にも寒すぎるかも? だとすると、平熱にするために、どんどん混ぜれば良い。

ヨーロッパを旅すると気づきますが、マダムたちのジュエリーコーディネートは本当に素敵。ミラネーゼはこっくりとゴールド多め。パリジェンヌは軽やかにシルバーメイン。それぞれの女性像が表れているようで、見ていてワクワクします。

『見て触って向き合って 自分らしく着る 生きる』(マガジンハウス)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

靴やバッグの金具とジュエリーも、特に同じ色で揃える必要はありません。自由に混ぜて、テイストや温度をミックスしていけが良いのです。

例えばですが、パールのネックレスにゴールドのコインネックレス、耳元はゴールドとシルバーが両方使われたイヤカフを。

バングル、ブレスレットは、「とにかく持っているだけ全部」。ネイティブアメリカンが作るような彫りが施されたシルバーバングル、ダイヤモンドのテニスブレスレット、半貴石の数珠のようなブレスレット、そして、革ベルトのクラシックな時計。

リングも、ボリューミーなシルバーを人差し指に、ゴールド、シルバーの2連を小指。オニキスをセットしたゴールドのリングは薬指に―― 正解はないので、思いのままに。

大草 直子 ファッションエディター・スタイリスト

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おおくさ なおこ / Naoko Okusa

ファッションエディター・スタイリスト。1972 年生まれ、東京都出身。大学卒業後、婦人画報社(現・ハースト婦人画報社)に入社。雑誌『ヴァンテーヌ』の編集に携わった後、独立。2019年にはメディア『AMARC(アマーク)』を立ち上げ、「私らしい」をもっと楽しく、もっと楽にするために、ファッション、ビューティ、生き方のレシピを毎日発信している。2021年には、「AMARC magazine」を発刊。ファッション誌、新聞、カタログを中心に活躍するかたわら、トークイベントの出演や執筆業にも精力的に取り組む。

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