自由を満喫した20代はすべてがうまくまわっていた
柔らかく穏やかな雰囲気の鈴木さん。根っからの"自由人"で、日本大学の芸術学部で彫刻を学び、卒業後は就職せず自転車で日本全国を巡る旅に。
その後は自転車旅の経験を生かして京都のサイクルショップで働き、雑誌での執筆にも挑戦するなど、自由な毎日のなかで興味関心を追求し、それを仕事にもつなげていた。
「20代の頃は、やりたいことが、次のやりたいことにつながっていく……という感じでしたね。大学を卒業してもすぐに就職はせず、自転車で日本一周の旅をしました。
就職活動はしましたが、大学で学んだ彫刻を生かして、例えば美術予備校の講師や、大道具の仕事などに就くというイメージが、持てなかったんです。
新しい世界に触れるのが好きな僕にとって、旅は楽しかったです。お金がなくても、その場その場で工夫して乗り切る方法を見つけていくのが得意なので、バックパッカー生活にストレスは感じませんでした。
自転車での日本一周を終えて、京都の自転車屋さんで数年働いた後、今度は折り畳み自転車を持ってユーラシア大陸を横断。あの頃、旅に没頭していた時間は本当に充実していましたね」(鈴木さん 以下の発言すべて)
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