自民党総裁選で林芳正氏が挑む「あまりに高い壁」 低認知度に旧岸田派分裂、"安全牌"の迫力不足

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一方、「自民党結党以来の党是」とされる憲法改正については、「3年間の総裁任期中に改憲案の国会発議を目指す」と明言。党内の見解が割れる選択的夫婦別姓制度については、「個人的な考えとしては『あってもいい』としながらも、さまざまな意見を集約して大まかなコンセンサス(合意)をつくり上げるのが責務だ」と踏み込んだ言及を避けた。こうした出馬会見での林氏の言動については「すべてが優等生的応答で、麻雀に例えればまさに『安全牌』で、リーダー政治家としての迫力が感じられない」(政治ジャーナリスト)との声が相次いでいる。

そうした中、9月2日の台風一過後に次々と行われている各候補者の出馬会見については、「NHKだけが冒頭10分間だけ生中継し、あとは『ニコニコ生放送』などネット上での中継に移るパターンが常態化」(同)している。そこで、ネット上での各候補出馬会見の視聴者数の増減を検証すると、「出だしでは数が増えるが、政策説明になると数が減り、質疑応答が緊迫化しない限り、漸減状態になるケースが目立つ」(ネット関係者)のは間違いない。

兵庫県知事会見のネット視聴者は「茂木会見」の5倍以上

特に、「本来なら“2強”の候補者のはずの林、茂木両氏の出馬会見は、どちらもそれまでの出馬会見より盛り上がりに欠けた」(同)との見方が多い。4日午後の茂木氏会見のネット中継の直後に、そのまま同じチャンネルで、パワハラなどで内部告発された斎藤元彦兵庫県知事の定例記者会見が生中継されたが、「こちらの視聴者数は茂木会見の5倍以上に達し、視聴者の注目度の高さは段違いだった」(同)という。

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