井上:経済にどれぐらいのインパクトがあるのでしょうか。
徳重:地上では自動運転が話題になっていますが、障害物が多くて困っている。宇宙では今、ベンチャーがものすごく期待を集めている。ほとんど売り上げがなくて赤字が100億円のベンチャーでも、時価総額が1000億円になっています。
地上の自動運転も、 宇宙もすごく注目されていて、すごいことになるぞ、と思われています。それはそれでいいのですが、その間のパッと見上げた時の、低空域の経済がガラ空きなわけですよ。それをなぜ使わないのかという話ですよね。もったいないでしょう。空いている空域があれば有効活用すべきです。
今、中国はそこに力を入れようとしています。なぜかと言うと、中国はガソリンの技術に強くないから、新しい技術で巻き返す、と。例えばEV事業では、中国のメーカーBYDがどんどん攻めています。
「低空域経済圏」というブルーオーシャン
そして、飛行機業界を伝統的に牛耳っているのはアメリカのボーイングとフランスのエアバスです。
だけど、低空域はまだブルーオーシャンです。われわれは今、そこを司ろうとしているわけです。そのためにはUTM(運航管理システム)が大切です。
井上:世界に広がりそうですね。
徳重:インドネシアのジャカルタとかタイのバンコクって道路の渋滞がすごいんです。だから、空を飛んで行ければ便利ですよね。
空飛ぶクルマと言うと、当分実現しない印象がありますが、例えばホンダにエアバス、ブラジルにある大手航空機メーカEMBRAER(エンブラエル)からスピンオフしたEve Air Mobilityはすでに作っています。
つまり、飛行機会社が本腰を入れたら、空飛ぶクルマの開発もできるというわけですよ。だから夢物語ではありません。
これらがバンバン飛び始めたら管理が必要です。そこでグローバルで僕たちが進めているUTMが必要になってきます。
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