フリーアナ「"体臭"騒動」で見えた怖すぎる真実 他人事ではなく、明日はわが身かもしれない

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さらに川口さんの周辺にいる人びとの行動にも怖さを感じさせられます。

川口さんの所属事務所は、「川口氏はX(旧Twitter)のSNSに於いて、異性の名誉を毀損する不適切な投稿行為が認められたことから、当社はアナウンス事務所として、所属契約の維持は困難と判断し、やむなく契約解除通知をするに至りました。尚、当社では、言葉は誰かを傷つけるためにあるものではなく、勇気づけたり愛を語るためにあるものと考えており、言葉を扱う仕事に携わる者としてはあってはならず、大変心苦しく考えております」などのコメントを発表しました。

川口アナの事務所
炎上してからすぐに川口ゆりアナとの契約を解除した所属事務所(画像:川口アナが所属していた事務所の公式サイトより)

契約解除の報告から感じる冷たさ

“フリーアナウンサー事務所”を掲げ、声にまつわる仕事だけでなく、企業広報の代行サービスなども行っているだけに、川口さんの発言は「看過できなかった」のでしょうか。それとも「誹謗中傷が事務所や取引先にまでおよぶ」と考えたのでしょうか。

しかし、それにしても契約解除の決断が早かったうえに、それに至る原因やフォローの言葉などもなく、ドライな対応に見えました。

前述したように川口さんは、「男性顧客向けの美容事業をますます頑張りたい」というコメントの前提や、「ご事情あるなら本当にごめんなさいなんだけど」という多少の配慮も書いていましたが、事務所によるこれらのフォローはなし。

川口さんの人柄、スキル、実績などにもふれなかったことで、「たまたま起きた失言」ではなく「起こりえた失言」という印象につながっています。

また、高知東生さんが自身のXに「昔は芸能事務所って、未熟で世間知らずな芸能人が失敗した時に、守ってくれたり一緒に謝ってくれたりして育ててくれたもんだが今や切り捨てだな。こんな対応は不安社会を煽るだけ。何を怖がっているのか?」と投稿し、1.5万もの「いいね」が押されました。

「発言はよくなかったけど、これで辞めなければいけないのか」「このくらいの発言でも会社は守ってくれない時代なのか」と冷たさを感じたのではないでしょうか。

その背景にあるのは「川口さんの社会的なポジションが自分たちとさほど変わらないのではないか」という感覚。「フリーアナウンサー」と言ってもキー局の元アナウンサーのような知名度や表舞台での仕事はなく、一般人に近い無名の人だから、そんなに叩かなくてもいいのではないか。

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