石丸伸二的な話し方「石丸構文」堂々使う人の末路 本当に「論理思考力が高い人」ならどうするか

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私の考えでは、その理由は2つある。

まず「上意下達の概念がかなり薄れている」こと。今の若い世代は大半が「先生と生徒」「先輩と後輩」といった上下関係が緩い学生時代を過ごしており、若い人に強く言えない上司が増えているのを尻目に、ズケズケものを申してくる。

もう1つの理由が、「それってあなたの感想ですよね?」に代表される「論破王」ひろゆき氏らの影響が大きいこと。

事実と意見を切り分けよ、というのはロジカルシンキングの基本的な考えなので、忖度だらけの世の中に、ひろゆき氏らの小気味よい理屈が刺さっているのは間違いない。肩書なんかより知識や理論で勝てる、と思える時代となったのだ。

実際に目にした部長の苦笑いシーン

実際、ある会社で、24歳の社員が部長に対して

「先ほど目的と言っていましたが、本来は目標ですよね? 言い間違いですか? それともわざと目的と目標を使い分けたんですか?」

と臆することなく突っ込みを入れている光景を目にした。私の隣にいた部長は苦笑いをして、

「確かに、目的と目標を同じ意味で使っていたと思う。今回のケースは目的という意味だった」

と釈明していた。

私が驚いていると、その部長は

「誰に向かって口きいてんだ、って言いたいですが、そんなこと言ったら若い子は辞めちゃうでしょ?」

と耳打ちをしてきた。「若者に強く言うと辞めてしまうかもしれない」と思い込んでいる上司たちは、かっこうの標的として論破されてしまう。

「私は、依頼されたことをやればいいと受け止めて確認もしました」

「なので依頼されたこと以外はやっていません。それでいいですよね?」

「依頼はしてないけど、やるべき作業はあるってどういうことですか?」

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