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管理職が「罰ゲーム」になった、もう1つの重大要因 本来不要な「リーダーシップの見えない重り」

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責任と業務量が増えるのに、給料はそれほど上がらない――それ以外にもう1つ、管理職が「罰ゲーム」になっている要因がある、といいます(写真:jessie/PIXTA)
出世なんてしなくても、有名にならなくてもいいから、本当に「やりたいこと」を見つけ、それを誰にも壊されないような働きかたを見つけたい。
そう思っている人は多いはず。でも実際は、そんな「幸せな仕事」を見つけるのは至難の業に思えてしまいます。
「『幸せな仕事』が見つからないのは、『見つけるための方法』を知らないから、かもしれません。私は、その方法を、自分の個性を磨くことと、誰かの役に立つことを両立させるマーケティングの考え方から学びました」
そう語るのは、マーケティングの視点をキャリアに転用することで、多くのメンティーを救ってきた井上大輔氏。
働きかた小説『幸せな仕事はどこにある――本当の「やりたいこと」が見つかるハカセのマーケティング講義』を上梓した井上氏に、管理職が「罰ゲーム」と言われる理由を深掘りしてもらいます。

令和の世に高まる管理職の苦悩

令和の管理職は大変です。部下の働き方や、残業時間に十分に配慮した管理が求められる一方で、会社からチームに課される目標は必ずしも甘くなっているわけではありません。すると、どうしても埋まらない差分は、自分自身でカバーするほかなくなりがちです。

『幸せな仕事はどこにある――本当の「やりたいこと」が見つかるハカセのマーケティング講義』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします。紙版はこちら、電子版はこちら。楽天サイトの紙版はこちら、電子版はこちら

一方で日本では、一般的には昇進による給料の上昇が諸外国と比べて穏やかなことが知られています。終身雇用・年功序列を前提とした雇用システムでは、全社員に生涯賃金を払い続けることを前提として、緩やかに昇給のカーブを設計する必要があったからです。

能力主義が浸透してきたとはいえ、多くの企業がそんなシステムをゼロから見直したわけではありません。負担が増しているのに給料は変わらない。それでは割に合わない。そう考えるのには確かに一理あるのです。

それに加えて、実はここにはもう1つの負担が隠れています。それは、本来中間管理職には必ずしも必要とされない、「リーダーシップ」までをも強く求められている、という「見えない重り」です。

今や管理職は罰ゲームだ、などと言われますが、タダでさえ厳しい耐久レースにそんな見えない重りまでつけられたのでは、あながちそれも大げさではないと思えてきます。

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【係長には向いていないけど、社長には向いている人がいる】

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