どうしてこんなことになったのか? それは家選びで最優先した2つの条件に由来します。
新居選びの条件1:病院が近いこと
新居選びは立地にこだわりました。第1条件は、徒歩圏内に医療設備が整った大病院があること。もともと今住んでいるマンションも、老後を見据え長く住むことを前提に購入したのですが、当時は病院にお世話になることがなかったため、条件に入れていませんでした。
老い支度を見据えて新居を選ぶ際は、近所にスーパーや銀行があるのと同じぐらい、いやそれ以上に良い病院が近所にあるというのは重要です。2022年に夫がスキルス胃がんになり、通院を続けているうちに、「病院がもっと近ければいいのになぁ」という思いはどんどん切実になってきました。
かかりつけの病院までは決して遠くはないものの、夫は抗がん剤の影響で感染症にかかりやすく、電車・バスを極力使わずに暮らしています。手足の痺れも強く、自転車にも乗れなくなりました。つまり移動手段はほぼタクシー。となると、タクシー代もバカにならない。
さらに入院する頻度も上がり、入院期間も長引くようになってきました。こうなってくると入院時に見舞いの往復がラクになるというのも大切です。夫が入院した場合、妻は着替えだジュースだプリンだと、あれこれ持って病院と家を往復することになるので、タイムロスは相当なストレスになります。
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