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会議をしたがるリーダーが"独断的"といえる訳 部下たちの時間を奪わない分、会議しないほうがマシ?

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  • 藤田 政博 関西大学社会学部心理学専攻教授

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(写真:takeuchi masato/PIXTA)
バイアスによる意思決定の歪みの積み重ねが、会社を揺るがす大問題に繋がることがあります。本稿は、『リーダーのための【最新】認知バイアスの科学 その意思決定、本当に大丈夫ですか?』より一部抜粋・再構成のうえ、どうすればバイアスや錯覚を軽減させることができるのか、対策についてご紹介します。

思いついたように部下を呼び出し

会議は集団での意思決定で、民主的な手続であり、独裁はその反対です。では、仮にリーダーが独断的な組織運営を好んでいるのに、会議もまた大好きだという場合はどうでしょうか? そんなことはあり得ないでしょうか?

では、このような組織を例に考えてみましょう。そこは、独自に予算を取って人も雇う、独立採算制度組織みたいなところです。しかし、その組織のトップがワンマン気質な人で、何でも独断で決めていきます。

しかし時々、思いついたように何人かの部下を呼び出します。そして、部下の都合はおかまいなしで「〇〇について会議する」と言って、自説を長々と開陳してから「要するに、〇〇はこうだよな」と結論を言って会議を終えるのです。結局、その組織のトップの自説が会議の決定ということになります。

部下からすれば「私たちの時間は何だったの?」となるでしょう。部下たちの時間を奪わない分、会議しないほうがマシかもしれません。そして、そうやって決めておきながら、翌週には自分が決めたことと反対のことを、そのリーダー自身がやり始めます。そういうことが何度もあると、会議が多い割に事実上は独断で、しかも会議で決めたことがひっくり返されています。

さらに、もし何かよくないことがあっても、トップが「みんなで決めたことだな?」と言えば、責任が曖昧になるおそれもあります。

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