551蓬莱「異物混入」も大声援、なぜ深く愛されるか 地元密着を貫くことで、SNSでバズる「名物」に

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なお誤って樹脂を食しても、体内には吸収されず排出されるため、健康被害はないと考えられるが、「万全を期すために」回収するとした。

手元に該当製品があった場合、着払いでの返送で、代金を返金するという。各社報道によると、回収対象となったのは30万個近くとみられ、一部店舗を除いて18日に販売再開された。

製品への異物混入についてのお詫びと回収について
(画像:551蓬莱公式サイトより)

食品への異物混入は、たしかに不祥事だ。人体に影響がないにせよ、それそのものは褒められる出来事ではない。しかしながら、SNS上では「がんばれ」といった声援も多く、好印象を残しているようだ。

その理由を、ネットメディア編集者として、数々の炎上をウォッチしてきた経験から考察すると、まずは「迅速な対応」がプラスに働いたと考えられる。

製造は土日にかけてだったにもかかわらず、日曜の時点で、即座に自主回収を決める機動力は、なかなか他の企業では見られない。そして同社の発表によると、そもそも異物混入は、消費者からの連絡ではなく、従業員が見つけたという。

551ブランドイメージの高さ

NHKなどの報道によると、購入客からもビニール片混入の連絡があったというから、結果としては販売前に止められなかったわけだが、その察知能力は評価できる。また製造ラインという工場内での混入で、虫など外部からの侵入ではなかったことも、衛生面を担保するうえでプラスになったはずだ。

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